趣  意  書 

       

 近年、科学技術の発展は目覚しく、特にエレクトロニクスの発達は我が国の産業を発展させ、また国民生活の向上に大きく貢献しています。
 このような状況の中で、エレクトロニクスを中心とした学術研究の必要性は 技術立国としての我が国にとって今後より一層重視すべきものであります。

 ところで、電子工学の基礎を築いた発明家安藤博は(1902〜75)は、幼少の ころより自然科学を熱愛し、少年時代にはすでに「多極真空管」等の画期的発明をなし、無線通信技術に関する学術研究により多数の発明研究を行ったエレクトロニクスの先駆者です。また、「日本十大発明家」(1939年)の1人として知られています。



 一般財団法人安藤研究所では、この安藤博の永年の功績を記念し、エレク トロニクスの振興を図るため、今後の技術開発の担い手となる有能な若手研 究者に学術奨励賞を贈呈する表彰事業を行うことになりました。
 本事業の実施に際しては、 当法人資産の運用果実から毎年賞金等の事業費を拠出し、永続性を持たせることを基盤に我が国のエレクトロニクス及びこれに関連する科学技術のより一層の発展を期するものであります。